ぼるs stone (仮)

ハースストーンについて思ったことを書いていきます

実力と議論とコーチングの話

昨夜、少し思うことあってTwitterに書いてたら思ったより長くなったので「これをブログにまとめれば良くね!?」という発想に至ったので書きます。

今回のテーマは話相手の実力を知っているかどうかで話の中身が変わること、に関してです。

 

1.ざっくりした経緯

Twitterでリプライで質問、議論出来ることについて回答する時、自分は相手がどの程度のレベルの人なのか調べてから回答するようにしています。*1

フレンドであればランクを見ればすぐに分かるので楽ですね。

何故かというと、相手のレベルによって話すべきことが変わるからです。

何が変わるか、というのは後述します。こっちが本題なので。

相手のレベルが分かれば良い回答が出来るのですが、分からなかった場合には回答に困る上、相手にとっても望んでいない回答になってしまう可能性が高いと思います。

というようなことを観戦していたフレンドから聞かれたことに対応しながら「このランクの人だからこれくらいのことを言うべきだろう」と考えていて、逆にTwitterで以前回答に困った経験があったのでそれを比較して呟いていたら長くなりました。

 

 

2.話す内容が変わる具体例

これはフリーズメイジが対マロパラでどういうプレイングをすべきか、レジェンド上位の人たちと話した時の内容です。

 

・お題

ヘルス29の相手に対してファイボを打ってヘルス23し、様子を見た。そこで相手は回復してこなかったので回復がないとみて、手札にある火力がファイボフロボランスパイロで2ターンかけて23点出ることを考えてファイボフロボランスを使ってヘルス10にした。結果、返しのターンにトップからヒールを引かれてパイロでのリーサルが出来なくなって負けた。このプレイは正解かどうか。

 

・それに対する自分の意見

ヘルス23であれば相手がヒールを持ってても打たない可能性もある。(このマッチアップではOTKを狙うべきなので)自分がブロックを割られそうな状態じゃなければ今詰める必要はなく、サルノスを絡めて20点以上の火力を確保し、相手がOTK圏内に入るようにパイロやアレクを使って牽制をかけ、1回でもOTK圏内でヒールしなければ勝ちという状態を作るべき。相手からはOTKのラインが見えないのでよほど都合よくヒールされない限りはOTKのチャンスは来るはず。

ここで一旦待つことによって相手にヒールを引かれる可能性は上がるが、ヒールされてもアレクやパイロで牽制をかけるのであまり関係はない。

ただしブロックが割られそうな場合はOTKまで待てないので今すぐに詰めるのが正しい。また、相手が回復を使い切ったと分かっている場合、手札がほとんどない場合はファイボフロボランスで詰めても良い。

 

そこそこ難しいこと言ってますね。自分でも難しいシーンだなーって前置きしながら話してたのでこの自分の意見が正しいかどうかも分かりません。

ではもしこの時の話相手がレジェ上位ではなく月末ランク10が最高の人相手だったら?

 

・自分の意見(月末ランク10の人向け)

フロボランスみたいな軽い火力は温存して20点以上のOTK狙った方がいい。

 

どうですか、この差。結構ひどいですよね。

でも、おそらくランク10の人に向けて、「OTK圏内に入れるかどうかの駆け引きを相手が間違えてくれるかどうか、その駆け引きに使うべきカードがアレクやパイロで、でも詰められそうだったら割り切ってヒールがないのを祈るしかない。」なんて一度に言うと混乱されると思います。

フリーズでランク10くらいの人だとそもそもOTKプランを取るべきマッチアップがどれか、OTKプランを取るときのプレイングが何か分かっていないことが多いです。

だからこの場合は「OTKプランを取るべき」で「そのためには火力を温存しないといけない」の2点をまず伝えるべきでしょう。

逆にレジェ上位の人であればそんなことは分かりきっているので「ここでOTKプランを取らないならその理由は何か」、「OTKプランを取る場合にどうやってOTK圏内に引き込むか」を話すべきだと思います。

 

 

3.一般論にする

先ほどの例で書いた通り、まずは相手がどこまで分かっているかで話のスタート地点が変わります。

既に相手が分かっていることを話しても相手は暇になるだけですし、相手が分かっていないことを前提条件ですっ飛ばしていきなり難しいところからスタートしても相手には伝わりません。

なので相手が知っている範囲を予想して、その付近から話をスタートした方が相手にとっても自分にとっても都合が良いのです。

 

小学生に2次方程式を教えようと思っても無理です。まずは文字式の扱い方からスタートしないといけません。いきなりax^2+bx+c=0とか言ったところで何も伝わりません。

でも中学2年生ぐらいであれば因数分解とか解の公式を教えるだけで良いです。*2

現実でもこういうことって多々ありますよね。そういうことです。

 

 

4.実力と議論とコーチングとコミニュケーションの話

以上のことを踏まえて、自分は議論をするにしてもコーチングをするにしてもまず相手がどのくらい分かっているか把握してからすべきで、把握出来ない場合は無意味な会話になることが多いと考えてます。

ハースストーンではランク戦というありがたい実力測定装置が付いているので相手がどのくらいのランクなのかさえ分かれば議論やコーチングのスタート地点も決めやすいです。

かなり極端に言うと、自分としてはランクも実績も実力も分からない人とハースストーンのプレイングやデッキビルディング等を語ったり教えたり教わったりはしたくありません。意味がないからです。

コミニュケーションを取ることに関しては抵抗がない、というかコミニュケーションツールであるはずのTwitterやブログでコミニュケーションを拒否するなんてのは自分はしません。でも相手の実力が分からないなら意味のない会話しか出来ないので雑に返して終わりになりがちです。だから気が引ける部分もあります。

*3

※追記

物凄く誤解を生みそうだと思ったので少し注釈を入れると、意味のある会話をしたい状態で実力が分からない人との会話をしたくない、ということです。例えば「ヨグ顔面パイロで勝てるぜやっほい」「つまり呪文3回使ってヨグ出せば勝ち確か!?」みたいなどうでもいい会話であれば意味のない会話をしようとしているので意味のない返しを続けても飽きるまでは楽しいので良いです。ガチの会話をするなら有意義に、雑な会話なら雑でいいや、って感じです。

※追記終わり

逆に言えば「毎月頑張ってもランク20です!」って言いながら聞いてくる人であれば喜んで教えます。教えるスタート地点がある程度分かっているのでこちらとしてもやりやすいですし、相手としてもお経を聞くことなく、出来そうで出来てなかった部分を指摘してくれる良いアドバイスになるのではないかと思います。

このブログの読者の中にTwitterで聞いてみたいけど「ランク○○だし質問しても怒られないかな・・・・」とか思ってる人がいたら安心してください。むしろランクを教えてくれたらツイートを遡ったりプロフィールを見る手間が省けるので喜びます。

*4

こうやって書くと理詰めでコミニュケーション取ってるロボットみたいですね。悲しい人間です。

 

 

5.ぼるs コーチング 企画

先日、月末ランク5を目指す人向けでコーチング企画をして募集をかけました。

今回はテスト段階なので一人だけで募集は締め切っているのですが、今後も募集はかけるつもりです。

ブログ読んでくれている人、Twitterで絡みがある人なんかでモチベーションのある方は次回以降の募集で来てくれると嬉しいです。

コーチングを実際にやってみると自分の考えがまとまるし、どこのレベルから何を意識すべきかを感覚ではなく理屈で説明しないといけないので自分のためにもなります。Win-Winな関係なので今後も広げていきたいですね。

 

この記事にコーチング企画のことを書いたというのは当然、コーチングの相手に対して最初にどれくらい理解しているか質問攻めしたからです。

出来る、知ってる、出来ない、知らないをある程度聞き出してからコーチングはスタートします。

 

というわけで今回はTwitterのお話をブログ用に書き直しただけの記事でした。

 

おわり。

*1:プロフィールに書いてあればそれを見たり、知ってる人なら覚えてたり、最悪ツイートを遡って月始めにランク報告とか上がってないか探したりします。

*2:当然個人差はありますよ。ここでいう学年はそこまでの内容を理解しているという意味での学年です。

*3:こういうブログ等、一方的に発信する分にはどうでもいいです。会話として成立しないのでやりたくないだけで、会話ではなく一方的な発言であれば何とも思いません。

*4:ツイート遡るとかネットストーカーか?とかそれめんどくさいくない?とか思われそうですが、ちゃんとコミニュケーション取るために必要だから仕方ないんです。それをサボると相手に不快感を与えるか、そもそも関わらないようになるかのどっちかですから。